AALA Journal No.27

第29回AALAフォーラム「オンライン開催」《アジア系アメリカ文学の新世紀――21世紀初頭のピューリッツァ賞・全米図書賞受賞作/ファイナリストを中心に》
・フォーラム趣旨説明
・ピューリッツァ賞への道――ヴィエト・タン・ウェンの『シンパサイザー』における「ヴェトナム」表象とアメリカ文学史(麻生享志)
・成功物語としてのミン・ジン・リーの『パチンコ』(藤井爽)
・容赦なく語ること――A Little Lifeにおける暴力の表象(加藤有佳織)
・アメリカの彼方へ――ジュンパ・ラヒリ『低地』にみる永遠への眼差し(志賀俊介)

論文
・二世の贖罪意識についての考察――John Okadaと森崎和江の比較から(仁平千香子)
・リタ・ウォンの「水」をめぐる想像力――undercurrentを中心に(岸野英美)
・カービイ・ラーソンの『ダッシュ』とロイス・セパバーンの『マンザナの風にのせて』を多文化主義児童文学のオーセンティシティの基準から読む(小松恭代)

特別企画:エッセイ「コロナ禍に読む一冊」
・「ウィルシャー通りのバス」――コロナ禍における人種差別問題への視点(水野真理子)
・NgとKogawaが書くアジア系アメリカ――戦争暴力とコロナ禍におけるAsian hate(遠藤緑)
・医師として、作家として――Vincent LamのBloodletting and Miraculous Cures(岸野英美)
・コロナ禍に再考するイーユン・リー「黄昏」の沈黙と脆弱性(井上明紀)
・カズオ・イシグロ『クララとお日さま』に見る近未来の日常と格差(大久保良子)

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編集後記